ヨネヤでは、一級眼鏡作製技能士が責任を持って、視力で悩む方々のお力になることを第一に考える、メガネづくりをしています。

ヨネヤ

強度近視のメガネ販売事例05

38才、強度近視の女性。当店では初めてお作りになるお客様で、眼科処方箋をご持参されました。コンタクトレンズを常用し、メガネはスペアとしてお使いになっておられます。最近、全国チェーンの均一価格店でお作りになったメガネが何となくしっくりこないので、ほとんど装用していないとのことです。

前眼鏡データ

●用途 常用(コンタクトレンズのスペアとして)
●フレーム 日本製ではないことが一目でわかるセルフレーム。クリングスパッド付き(金属製の足がついたもの)でサイズは50□16。
●レンズ 高屈折(薄型)レンズと思われるが詳細は不明。
R=S-8.00 PD29mm
L=S-8.00 PD30mm
●メガネ全重量 26g
まずフレームのフィッティングがなっていない、というよりほとんど何もしていないようでした。鼻すじの通ったお顔の方なのに、パッドの幅が狭いため、鼻の先っぽに当たっていて、メガネがお顔から離れすぎていました。光学的にも、力学的にも、そして見た目にも「安売り店のメガネ」といった仕事しかしてありません。 強度近視用メガネを下手に作った見本のようです。これではお客様がお気の毒だと思いました。検査もとても粗雑だったとおっしゃっていました。

新眼鏡データ(眼科処方にて)

●フレーム オールチタン製のウスカル枠でサイズは41□23
●レンズ 屈折率1.67のプラスチック非球面設計
R=S-7.75 PD29mm
L=S-7.75 PD29mm
●メガネ全重量 12g

出来上がりをおかけいただいて開口一番「わー軽い!」。何しろ重さは今までの半分以下です。お顔に合わせてきちんとフィッティングもしました(当たり前のことなのですが)からその差は歴然です。最大縁厚も約5mmから約3.8mmに減少しましたし、フレームのデザインもお気に召していただいたようでとても喜んでいただけました。

FPDとPDの関係でいえば、究極のウスカル枠とも言うべきシンメトリーの36□22なら理想的ですが、かけ比べていただいた結果、デザインで今回のフレームをお選びになりました。現在眼鏡のフレームは、パッドを開いてお顔からの距離も適切になるよう念入りにフィッティングし直し、度なしのUV400カットカラーレンズで、コンタクトレンズ装用時のサングラスにリフォームして、こちらも喜んでいただけました。